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あやしく意味不明のダークファンタジー&SF。 一応健全(?)

安居の季節

日本も熱帯化してきて、梅雨というより雨季のスコールを思わせる雨

しとしとというより爽快な風情…といっても災害にも結びつくのが心配です

で、雨の短編といえば小松左京さんの「雨と風と虹の…」
短編ですが

「この雨はやまないよ…なぜなら…」という一節を含みます
必読♪
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テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/06/22(日) 22:24:38|
  2. 交感神経日記
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降る水 その1

中庭には、数種類の樹木が伸びていた.葉が茂っているけれど、薄暗さもあるのはそこがビルに挟まれている場所だったからだ.幾つかのベンチが置かれているものの、人の姿はない.ここは資料文書棟だった.叔父が健在だった頃何度か、ここを訪れたことがある

古い建物…大正末の建物だったから窓は鉄のサッシを持っていた.硝子はパテで止められ、ところどころ乾燥のためにひびわれてもいるが、補修もされている
サッシは濃い緑で丁寧に塗られていた
いま立っている廊下は狭い.両手を広げれば指の先が届くほどだから、幅は1.8mほどだろうか
廊下は板張りで木目が見える.ワックスがかけられて、深い艶を帯びているが、歳月のために磨耗はすすみ、木目が浮かび上がっている

窓の外の、ビルとビルに挟まれた狭い空は、一様の青というより白にしか見えない.雲ひとつない空であったのに
なにか散る光が落ちてくる.ゆっくり…細かな粒子として、虹のように色を変えながら
それは昨夜の雨がビルのコンクリートにしみこみ、それがにじみ出して落ちてくるもののようだった

叔父の愛したひとたち…画家…ピアニスト…彫刻家
どこかに満たされつつも満たされないなにかを感じさせる女性たち.そのひとりである彫刻家に頼まれて、ぼくはここに来ている

いま、手には真鍮製の鍵がある
その廊下に面した扉の奥は、標本室になっていた.真昼間…廊下側の窓の奥の闇は、淡いとはいえ青緑を帯びているようにも見える
空気のかわりに、硝子にみたされているような

鍵穴に真鍮の鍵をさしいれ、ゆっくりまわすと、金属同士の触れあう軋みとともに鍵はひらいた

匂い、がした

テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/06/20(金) 00:12:59|
  2. ダークファンタジー
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IL Y A IL Y A

この「IL Y A」という発語のうちに、主語を成立させる主体意識を超えて、語りかけ、同時に応答する…存在ではない階層で…たちあがる関係は、神と人ばかりではなく、全ての他者とのあいだに成り立ちますが、それには怯えに似た注意深さもまた必要です

ひとはひとを…抹消…することもできます
いなかったものとして、何ものでもなかったものとして
あなたにまったくかかわりのなかった他者についても、それはおなじことです

でも、それはそれ以上ないさげすみなのかもしれません

だとすれば、すべての関わりを断たれた他者は、自分が誰であるのかを発語する権利を持つのではないでしょうか

すべてのひとたちにむかって「わたしはここにいます。わたしはここにいます」と

この地上には苦難にあえぎつつ息絶える人々、絶望の戦いをなお戦うひとびとがいます
それは「歌われることのない戦争」であり、その戦いになお、さまざまな階層でぼくたちは戦っているのですが、ただひとつ奪ってはならないものがあるとすればそれは「誇り」ではないでしょうか

それを奪われたとき人は、無制限の悪にも堕ちてゆけるのです
  1. 2008/06/08(日) 10:23:57|
  2. 交感神経日記
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聖者の憂鬱

ひさびさにマルティン・ブーバー「我と汝」をひらいてレヴィナスとの通路を確認
161頁に出てくるのが「聖者の憂鬱」という表現です

あと、amazonでデリダの「レヴィナスへの弔辞」を注文しました

デリダとレヴィナスによるキルケゴール読解 の研究もあるそうです

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/06/05(木) 21:05:56|
  2. 未分類
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ソーカル事件とニコチン中毒

分煙運動が効果があるとすれば、それはむしろニコチン禁断症状を、吸わないひとに起こさせないため、かもしれません

参考

悪心や冷や汗などが喫煙のあとにあらわれることもあるようなので、アルコールと同時の摂取は、あまりよくないかも
ちなみにニコチンは鎮静効果ではなく覚醒効果のあるアルカロイドです
緊張の強いかたは摂取不可と考えてください。喫煙者との同席もできたら避けたほうが賢明

ところで「ソーカル事件」というのがあります

テクニカルタームはきちんと使いましょう…ということですね

たとえばSimulacrumは重要な…今後の課題でもある重要概念ですが、ジャン・ボードリヤールのように限定的に使ってしまうのは、たしかにあまりにも恣意的に過ぎると思います

人工知能を考える…人工知能による思考を考察するときに…おそらくは人間の思考の形態そのものを考える場合に、極めて重要な概念になるはずですから


それはあるいは魂の帰郷シュミラクラムぬくもることなき孤立のうちの
つくりだされこわされてゆく人形であるかもしれない模像のぼくたち
揺れる髪そして夏草海馬シナプスをわたりゆく風
ぼくたちのうけとめている無数の死そして再生なつかしくそして寂しい記憶
みちに迷うこどもたちいま呼びかける声などはなく夕暮れの光

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/06/05(木) 10:30:57|
  2. 交感神経日記
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