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あやしく意味不明のダークファンタジー&SF。 一応健全(?)

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Metalic Rain その18

いまは春枯れ野どこにも緑などなく…というのが北関東の風景かな
都市は常緑ですものね
でも色あせて白い枯草の、すこし陽あたりのよい場所を探すと、菫があちこちに
昭和11年の春も、雨の少ない乾いた春だったのですw




噛むべき背の春草の野に駆けゆき髪禾をまとう頬に痛み
指の白く血の流されて散る雨も重くする髪顔を上げ眼閉じ
声無きまま身を打つ刺野茨の緑暗く丘に息絶えるか雨
水にしだく白い花たち低く香り流れ水底に滅びゆく都市
そして空雲は流れて灰そして黒のあかるむ抱きしめれば

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テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/03/27(金) 14:18:18|
  2. 交感神経日記
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みぞれ雪降る日のために その11

そのひとが呼吸している…ということが不思議に感じられるのは何故だろう.どこかに、もはや呼吸をしていないふたつの身体がある…ふたつなのだろうか…もうひとつ…あわせてみっつの水の中の身体
水を透過した光は翡翠色を帯び、身体を、そして顔をほの青く照らしだす.眼はうすくひらかれて
それを見たのはだれなのだろう


「生きてゆくということは、呼吸することを含み、その儚い身体性がぼくたちを虚無から救う.ぼくたちは生生流転のなかにあって、生によって開かれ広がり、そして滅びてゆく.ぼくたちは流離し流転する生のなかにあって…花咲く…因果も意図も無しに、この神なき世界で」

林のなかの沼は風にさざなみだち、その表面は空の色になって水の中はなにも見えなかった.風は冷えた.冷たさは奥深くとどくように感じられた
死の冷たさが、内側に氷の粒のように結晶してゆくように

祖父の手が汗ばみ、眉根はふかく皺寄っていた.祖父はぼくに、なにを見せようとしたのだろう

……

その日差しにみたされた広い廊下にいまぼくはいて、雪子さんとともにそのひとの呼吸を聴いている

そのひとの眠りは、さらに深くなってゆくようだった.呼吸とそして鼓動…鼓動という言葉にぼくは胸を衝かれた…眠りはさらに深くなってゆくようだった.ほとんど、死の深みにまで

雪子さんの表情が翳りから、張りつめた緊張、というべきものにかわってゆく
そのとき
声…が聞こえた

それが、そのひとの声だとは思えなかった
つぶやきの…低い少年のそして老人の声…言葉…でもどの国の言葉なのだろう

ぼくと雪子さんは顔をみあわせた
ぼくは尋ねた
「ラテン語?」
「ええ…」と雪子さんは肯いた
「典礼の」
「違うわ…詩…それも旧い」
「何故?このひとが?ラテン語の古い詩を」
「教えたのよ.わたしが…」

テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/03/25(水) 02:33:18|
  2. 交感神経日記
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Metalic Rain その17

うう重い(物理的な意味で)
手に入れたミニ?ノートですが、VAIOのコンパクトノートより重く厚く大きい…うう
工人舎のミニノートをイメージしていたので届いてびっくりです

まあ、質実剛健エプソン…ということでくくく重い

ゆきます

少年のように奪う花そしてリボン白いシャツに灌ぐ夏の雨
さしのばされた手から雨は滴り死者たちのいる場所は乾き
珈琲のなかに析出する雪その闇沈黙は黒く熱く甘く
すこし前を歩くきみ、幼めく背に髪の流れでも触れ得ないこと
大正の春の黒板きみの手のチョークの白亜フリズナの海
  1. 2009/03/21(土) 06:48:40|
  2. 未分類
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The book of urizen

http://books.google.co.jp/books?id=fXs02FwnB58C&dq=The+Book+of+Urizen&printsec=frontcover&source=bn&hl=ja&ei=sCC-Saci2NmQBZG96aQI&sa=X&oi=book_result&resnum=4&ct=result

日本に入ってきたのいつ頃でしょう?

  1. 2009/03/16(月) 18:54:50|
  2. 未分類
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over the hills and far away



They came for him one winter's night.
Arrested, he was bound.
They said there'd been a robbery,
his pistol had been found.

They marched him to the station house,
he waited for the dawn.
And as they led him to the dock,
he knew that he'd been wronged.
"You stand accused of robbery,"
he heard the bailiff say.
He knew without an alibi,
tomorrow's light would mourn his freedom.

Over the hills and far away,
for ten long years he'll count the days.
Over the mountains and the seas,
a prisoner's life for him there'll be.

He knew that it would cost him dear,
but yet he dare not say.
Where he had been that fateful night,
a secret it must stay.
He had to fight back tears of rage.
His heartbeat like a drum.
For with the wife of his best friend,
he spent his final night of freedom.

Over the hills and far away,
he swears he will return one day.
Far from the mountains and the seas,
back in her arms he swear he'll be.
Over the hills and far away.

Over the hills and, over the hills and,
over the hills and far away.

Each night within his prison cell,
he looks out through the bars.
He reads the letters that she wrote.
One day he'll know the taste of freedom.

Over the hills and far away,
she prays he will return one day.
As sure as the rivers reach the seas,
back in his arms he swears she'll be.

Over the hills and far away,
he swears he will return one day.
far from the mountains and the seas,
back in her arms is where he'll be.

Over the hills and far away,
she prays he will return one day.
As sure as the rivers reach the seas,
back in his arms is where she'll be.

Over the hills,
over the hills and far away.

Over the hills,
over the hills and far away.

  1. 2009/03/14(土) 16:23:42|
  2. 未分類
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檸檬袋

lemon1
lemon2

レモンを持ち歩くための袋です

よい香り♪

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/03/09(月) 19:08:47|
  2. 交感神経日記
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Metalic Rain その16

オススメの本
イタロ・カルヴィーノ「むずかしい愛」♪ イタリア人ってばもう♪ こうでなくっちゃ♪
あと「ホパーとヴィトゲンシュタインのあいだで交わされた世上名高い10分間の大激論の謎」
イギリス人はもう♪ しょうがないんだから♪(よい意味でも悪い意味でも)
すこし補足すると、観念論伝統の克服の志向同士が激突…という風景だったのですね.ぼくもホパーの「謎」はロマンチック過ぎる…というか後ろ向きで無意味だと思います
諸限界を「謎」と呼ぶのは安易過ぎるとすれば、不可能性あるいは複雑さがあるだけで「謎」なんてどこにもない、というのが知性の立場であるはず



座らずにいるベンチに陽はあたたかく柳の葉音いまは聞こえず
公園を引かれてゆく手の幼くて迷いつづける夢の幾つも
越えてゆく丘は緑に草野原やわらかく降る雨・光・春
都市の河・空そして雲・人そして…そこにはいないぼくたちの影
ビルの窓の鏡の迷路に映しあう鳥たちの群低く青空


テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/03/09(月) 05:53:08|
  2. 交感神経日記
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みぞれ雪降る日のために その10

それはそこにはあってはならない沼…という印象があった
ぼくは祖父に手をひかれて、そこにいったのだが

7才のぼくをつれて、祖父は緊張していた.何に緊張していたのだろう.ぼくの知識や読書の習慣は祖父から受け継いだもののはずだし、言葉やものの見かたもおそらく祖父のそれに倣っているに違いない
その空の浅青を映し、晩春の風に沼の表面はさざなみだっていたから…さわぎたちさざめき…沼の深さは見えなかった.葦が枯れ、同時にあたらしい葉先が伸びて風に揺れていた
祖父は黙って、ぼくと手を繋いでいた.力強くも弱くもなく…ただ離すまいという意思は感じられて
綿毛の種子が白く風に流れていた.それは空たかくまで覆うように見え、同時に、その午前の空を夕暮の空のようにみせていた.絹のような雲は低く流れて、空は近かった.そして、沼には死の気配があった.死と、そして悪の

祖父は沼を見つめていた…風景…ふたつのひとの身体


いまぼくは、そのひとを挟んで雪子さんと一緒の椅子に座り、初冬の陽光に背をあたたかくしている.温室のような廊下の陽溜まりのなかにいて、でも、なにかが凍えている.これから冬が深くなるからだろうか

違う…なにか…悪のようなものがそこにあり、それに雪子さんが緊張しているのだ
ぼくは雪子さんの横顔を見つめた
ぼくの視線を感じたのだろう.雪子さんはぼくを見て微笑み、その微笑みを消して、ぼくの目を覗きこむようにした.深く奥まで覗きこむように

かたわらでそのひとの寝息は続いている.深く、そして静かに

テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/03/04(水) 08:20:23|
  2. ダークファンタジー
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SNOWDROP

matuyukisou

マツユキソウですね♪

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/03/02(月) 16:54:23|
  2. 交感神経日記
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メタリックレイン その15

繋辞を意識下に潜在(その場合は自動筆記に近くなるだろうか.でもブルトンのそれは極めてコントロールされたものに思えるけど)あるいは意識上に顕在させたうえでずらしてゆく…つまり複数の軸あるいは経路をもたせて、その複数を跳躍させてゆくとき…それは互いに透視しあう幾つもの層をもつ構造体になる.空間化された思考を俯瞰するとき、それは認識として安定しようとするだろう.思考がそのような安定…一種の鎮静をもとめるとすれば、逆に思考を賦活するものは何か.それは苦痛だろう.この世界は生きていたい世界なのか

「そして」は時間性の並存を意図した繋辞です(本当か?…あと付け設定ぽいが)


互いに内在するメビウスの輪…灰の青うすくそして澄む空

裂かれゆく蕾の包む硬質の水の球体光たち…拒まれて

氷のなか凍りつく雪そして記憶再結晶する痛み硝子…傷痕

石英のあるいは銀の砂は触れあい声を殺して流れてゆく夜

咲く黒く薔薇そして水を胸に包めば雪そして声吹き荒ぶ夜

テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/03/01(日) 08:04:23|
  2. 交感神経日記
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