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あやしく意味不明のダークファンタジー&SF。 一応健全(?)

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雨と雲と虹そして人形 その4話の6

ぼくにかけられた呪いとは何だったのだろう

死を失った生は、生ですらない別の何かに変わってゆく.不死という呪いの、安息無き回廊を歩み続けること.そして不眠

若い女性は立ちあがり、ぼくの傍らに腰をおろした
「あなたの呪いは、あなたが解くしかない.それはあなたのかけた呪いだから」
「どうすれば…」
「いまこそ恩寵が必要なのかもしれないのに.でも、あなたは赦されることを拒んだ…」
「赦されること…それはいまも望んではいない.それくらいなら苦痛を選ぶ」
「ええ…そういうところは嫌いではなかったけれど、でもたぶん間違っている」
女性はぼくの手首を包むように抑え、指でぼくの脈をはかるようだった
「いま、あなたは生きている…そのことは不幸?」
そう女性は尋ねた

そう、そのことは幸福でも不幸でもない.でも、言葉は言葉のままにふたつに裂けてゆき、風景は重なり合って失われ…同時に現前でもあった.それは苦痛だった.ぼくはいま…時間…に引き裂かれてゆく

「ぼくは時間に引き裂かれているよ…感覚と、そして思惟に」
「あなたは、あなたが言ったことを忘れているのかしら」
「…ぼくはきみに何を言っただろう」
「ぼくたちは死ぬときは一緒だって」
「そういえば…」
「忘れているの?あなたはわたしを殺すことができるのよ…あなたの意思ひとつで」

ぼくは思わず笑った
「聡明なきみが、いまもまだ気づいていなかったとは」
「何をいっているの?」
「もういい…」
ぼくは立ちあがった.呪いは呪いのままでよいし、救いも安息もないのだろう.でも、もし神がいるのなら、このぼくをこそ救え

少年が音も無く立ちあがって、ぼくに最後のカードを手渡した.そして同じカードを若い女性にも手渡した

ぼくは、そのカードを見ることなく、ポケットにしまい店を出た.влюбленность падуба と書かれているのだろうか
外は驟雨だった.どこか明るい夏の雨が、ぼくのシャツを濡らしてゆく.ぼくは鞄から2通の手紙をとりだし、ポストに入れた.そしてタクシーを呼びとめ、海に向かおうとした


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テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/04/18(金) 02:46:35|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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