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あやしく意味不明のダークファンタジー&SF。 一応健全(?)

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シュペルヴィエルの詩の中では

この詩が好き♪

死すべきものとなるのだよ、我が子よ

というのよいでしょう♪

「神が人間を考える」

Jules Supervielle

(安藤 元雄氏 訳 思潮社刊「シュペルヴィエル詩集」より


彼は私に似なければならないが
さて、どんな具合にしたものか、
私といえば、世界の総体であり、
どの瞬間にもあまねく存在するのだが。
彼をほかのものから切り離して
私の腕に抱き取ってやろう、
彼がすっかり出来上がる前に
彼の身ぶりを選んでおきたい、
どうやら窓辺に姿が見えて来た
といっても家などありはしないが。
私は彼にさわる、手さぐりする、
いつのまにか形ができて行く
私のものにし、私から引き離す
早く見ようと気がはやる!
だが、とっておこう 遅らせよう
もっとよく心にあたためるために。
形も決まらぬまま おまえは出て行き
夜の奥底でびっこを引いているかと思うと
大きくなって私によじのぼり
とうとう巨人になったりする。
誰の目にも見つめられることのない私だが
おまえは遠くから見つめられるようにしてやろう、
限りない沈黙である私だが
おまえには言葉を与えよう、
どこへ身を置くこともできない私だが
おまえは足で立たせてやろう
同時にあらゆる場所にいる私だが
おまえは一つの場所においてやろう、
私は自分の神話の中で
森に迷った仔羊よりも孤独だが、
食べもせず 飲みもしない私だが、
おまえは食卓に座らせて
一人の女と向き合わせてやろう、
私は 絶えず至高の存在であり
一刻も休むときはないのだが、
私は 終わることがありえない以上
自分自身をどうしようもないのだが、
おまえは亡びるものにしてやろう、
死すべきものとなるのだよ、わが子よ
私がおまえを横たえる大地の寝床に
たくさんの樹が生えて行くのだ。
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テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/08/25(月) 17:51:39|
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