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あやしく意味不明のダークファンタジー&SF。 一応健全(?)

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水のあやなみ Ⅱの26

「外に出て、何かを買ってこようか」とぼくは言った
「なにかありそうよ」と女性は冷蔵庫と、その傍にあるケースをのぞきこんでいた
「クッキーに珈琲メーカー.フルーツジャム.チーズに牛乳とクラッカーまであるわ」
「壁の珈琲ミルも装飾じゃないのかな?」
ぼくは歩み寄って鋳鉄性の珈琲挽きのハンドルを回してみた.こまかな珈琲の粉が落ちていった
「だれかがここで暮らしていたみたいだな…」
「あなただったのじゃない?」
「まさか」とぼくは笑った「ぼくの部屋は別にある」
「だったらわたしのだ」
「え…」と、ぼくは女性をふりむいた
「こんな部屋で暮らしたいな…とわたし前に言っていたじゃないの」
「……」
ぼくは女性を見つめる.その表情を.いくつかの記憶が錯綜してうかびあがる.都市の川のそばを、ぼくたちは歩いていた…その記憶.雲ひとつなく晴れた空の、強い風が吹きつづけたその日


「揺れているわ…」
と女性は言った
「…え」とその声にぼくはふりかえる
「いま、揺れていると感じたの」
「……」
ぼくは部屋全体を眺め、そして細部を見つめた
なにも揺れてはいない
揺れているとすればそれはぼくたちだった.でも、その揺れが止まったとき、ぼくたちは、消える
「揺れるのをやめたとき、ぼくたちは消える」
「ええ…」と女性は言った

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テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/10/13(月) 00:50:30|
  2. ダークファンタジー
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