MittlereBereich

あやしく意味不明のダークファンタジー&SF。 一応健全(?)

メタリックレインの世界の一部

あなたのように深爪をしているひとなんて信用できないわ

と橄欖を口に含んで女性は笑った
男は、不意をつかれたように顔を上げ、その表情をかすかに陰らせた
女性はゆっくりピックをコースターの上に置き、続けた.

それにあなたは酔わないのね.酔って崩れたりしない…何故

それは…

男の言葉はそこで途絶えた

そう、あのルミネセンスの夜、黒い雨は光っていた.青い光.地上からすべての光が失われて、ただ雨と水だけが光っていた.青く…ぼくたちの内側の水も光っていた

だから、あの闇のなかでひとのかたちが幽鬼のようにうすあおく光を帯び、ぼくはそのひとの黒い雨に濡れた顔をぬぐった.その顔はほの白く、そして…

あの夜のあと、もう爪も髪も伸びなかった.奇妙に清潔な、遅延してくる死.ぼくたちは死の中にあり、死を生きていた.その未来に奪われて、いま過去であるはずのぼくの爪も伸びない

時は流れない.いつもその場にとどまって…あるのは過去だけなのに、ぼくは反復のなかに留まっている…あの夜、大気に析出して沈み始めた灰と雨

あの、チェレンコフ光の夜
破滅はそこにあり、しかも遅れてきた
すべての生あるものは呪われたかに見え、残酷なことにその反復に取りこまれてしまった.反復は永遠を生み、ぼくたちはそこをさまよう.救いは、いまはない.境界は閉じてしまい、明日はこない


………

メタリックレインの世界は、こんな世界ですw
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テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/12/22(月) 10:42:38|
  2. 交感神経日記
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