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あやしく意味不明のダークファンタジー&SF。 一応健全(?)

ハルシオンの夢

ハルシオンの夢


   そして樹々は憎しみの葉を繁らせてそれを見あげる少年の日は
   夭逝の少女のままに向日葵の 茎 金の雨 昏くなる朝
   丘の上に とどこおっていた霧すべてが蘇るそして 記憶の痛み
   触れられて風はよごされ でも違う 水の匂いの きみが立っている

きさらぎの淡くみどりのカゲロウがいま髪に触れ風に散ったよ
忘れられた人形の目がひらいてゆくどこにもわたしのいない真昼に
いつのまにか溺れてしまった兎みたい かおのまわりの泡も笑うよ

   抱擁の碧ゆれつつやわらかにきみが解けてゆく水の中

もういいよくちもはなもみなとけてゆくまるくてしろいボールになって

   ひどく痩せた子猫ときみとここにいる午後の陽射しはすこし遅れて

父も兄も男たちは魚…腐ってゆけ わたしのうえで午後から午後へ
獣たちも淡い金色…熱のある病気の匂い 疲れた眼をして

   肉を裂く憤怒とともに死に至る祈りとともに「ぼくはきみに動く」

その獣のはりつめた死に触れたとき閉ざしたものがすこし ひらいた

   ゆくすえは荒れ果てて行く でもいまは…みまもっている夕陽のなか

風に浮くわたしのからだいつまでも堕ち続けてる…夕日をあびて
だからわたしじぶんを懸想石のなかに でもそうじゃない わたし 救われる

   過ぎてゆく ひかり つかのま 雲の夢も きみに見せたいものがまだある
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テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

  1. 2011/04/06(水) 17:23:53|
  2. 交感神経日記
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