MittlereBereich

あやしく意味不明のダークファンタジー&SF。 一応健全(?)

メタステーゼ

「すべての言葉は翻訳として理解される.たとえ母語を共通とするひとのあいだでも」(デリダのモスクワ)
と、いうのは言葉はけっして共通の理解をもたない持ち得ない…ということで、言いかえれば、言葉はひとりひとりの特異のうちに受け止められる…ということでしょう
「一般」あるいは「概念」そのものも、すでに過去のものとなったはずの「イデア妄想」の頚城を引きずってもいて、あるいは、すでに仮想されたイデアを光源とする一般概念を喪っている時代のうちに、ぼくたちは居て

また、言葉の伝えるものはひとりからひとりへ転移されてゆくものだとしたら、そのひとりひとりがもつ、その言葉によって励起される想念と感興の背景と内奥はもちろん同じであるはずがないのだし…共有する領域はあるとしても

そのような言葉による表現でなにかを…たぶんひとりの…ひとりひとりである…「あなた」「きみ」「やつ…あるいはそいつ」に伝えようとはしているので、それはもとより「わかってはもらえないかもしれない跳躍」でもあって…とどかずに空無の峪底に落ちてゆくかもしれない行為によっての

「詩は投瓶通信のようなものかもしれません.もしかするとそれをひろうかもしれない…あなたへの」
(ツエラン 記念講演で)

こっち、わかってもらえなくてもしょうがないや…とひらきなおりつつ「気圏あるいはかすかな情緒」が伝わってはほしいな…と思ってもいたり
そのために表現に苦慮してはいて…でもそれはけっしてどこにも居ない一般の広汎へのためなどではない
詩のことばは結局メタステーゼとして機能して、なにかを削ぎ落とされてゆくかもしれないとしても、別の豊饒である「あなた」のなかに差延の種子として生成されてゆき、それはほとんど望む以上のことなのだから

それに、ぼくよりずっと広汎に読書している(=「知性と感受性と趣味も含めた理解力と教養のある」さらには一般化され陳腐化した文化を逸脱している高度受容力をもった)ひとたちが膨大にいるのがわかっているので、安心して高速非合法走行を試みています…

ぼくたちの生み出すものが、だれかの奥深くを揺らすクリティカルインパクトとなってくれるとよいです
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テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/01/09(水) 05:19:23|
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