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あやしく意味不明のダークファンタジー&SF。 一応健全(?)

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翔よ 翔よ その4

ぼくは最近、いつも眠いようだった
そして、睡眠はなぜかいつも、夢をみることのない睡眠になっていた

あたたかな、気温の変化の少ない日々が続いていた.春は…春とはいえ、このようにあたたかだったのだろうか

少年の温室では、冬をさなぎで過ごした蝶が次々と羽化し春の、晴れてはいても、すこし濁ったような空に放たれて高く、どこまでも昇ってゆくのだった.川の、まだ枯草の青草に覆われ尽くさない、でも過ぎ去ってしまった冬の、その眺めを残す土手にぼくたちは立って、小さくなってゆく蝶を見つめていた

異変は、気がついたときにはもうとどめようもなく進行していた.なにかの「意思」がその異変には基礎していたのだろうか.あるいは再びの、あるはずのない「聖なる介入」がおきているのか

蔦あるいは葛の異種なのだろうか.秋の野に見かける葛よりもつややかな葉の、花も大きく、葛にしては花の時期が早すぎるそれが繁茂して、ビルとビルのあいだの薄暗がりを、気がついたときには埋めつくし高層ビルの屋上にまで伸びていた
花は葛と同じ無限花序で、やや青みが強く、香りは同じように思えたけれど遥かに濃く、その匂いの滞留するところでは酩酊する感じさえあった

そして、北米などで駆除に使われているイマサビルスパイクが全く効果がない…とわかったのは春に初夏の雰囲気の感じられもする、その年はずっと咲きつづけていた桜の、ようやく散り始めた頃だった

ぼくは、その頃、あの少女と出あっていた.正午すこしまえ、黒いバッグを手にぼくの住居にやってきたのだ

「背が伸びた?」と、思わずぼくは尋ねていた



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テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/01/26(土) 08:21:02|
  2. ダークファンタジー
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