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あやしく意味不明のダークファンタジー&SF。 一応健全(?)

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翔よ 翔よ その5

少女は、何も言わずに二階にあるぼくの部屋に上っていった.並んであがってゆくと、かすかに枯草に似た匂いがした.背が高くなったのも、痩せたためにそうみえているばかりではなく、たしかに高くなっているようだった
そして、目が暗く大きくなり、いつもよりもさらに妖精めいてもみえている

そして、斜面となったガラス窓をもつぼくの部屋に入ると壁に背を押し当てるようにして床に座り込んだ

「窓をあけて…」
と少女はいった

「まだ風は冷たいかも」
「いいの…」

ぼくがまどをあけると、少女は気持ちよさそうに目をほそめた.そして
「喉がかわいた」といった

ぼくは冷蔵庫にあった葡萄のジュースをコップにそそぎ、少女に手渡した
不意に、ぼくもはげしく喉がかわいた.そしてミネラルウォーターのボトルの封を切り、そのまま口をつけて飲んだ

「それ、わたしも欲しいわ」と少女はいった.ぼくはミネラルウォーターのボトルを手渡した.そしてぼくも少女の傍らの壁際に腰をおろして壁にもたれた.眠気がきた.逆らえない烈しさで、暖かい水に浸されてゆくように

窓から吹き込む風にかすかに、花の匂いが含まれている.まぶたが重くなってゆく.ぼくの肩に少女の頭がそっと乗せられた.その肩を抱く力は、もうぼくには残っていなかった
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テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/02/02(土) 08:03:06|
  2. ダークファンタジー
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