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あやしく意味不明のダークファンタジー&SF。 一応健全(?)

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翔よ 翔よ その6

街はとても静かだった

歩くひとたちもすでに少なく、眠たげで、どこか身体をゆっくり動かしていた.優美に穏やかに…やせて灰色の翳のように漂っている

車は道路にとめられて、そのなかで眠っているひとたちもいる.地下鉄ももう動いていなかったから、少年は自転車を走らせていた
舗道のわきの公園では銀杏の幹にもたれて眠っている女性の姿が見えた.手の近くに携帯電話がこぼれるように落ちて、着信があったのか白いダイオードの光を瞬かせている.奇妙にゆっくりと…その女性は手足をまるくしてゆく…縮んでゆくように

社会全体が機能をゆるやかに停止して、眠りにおちてゆこうとしている

なのに

少年はなぜ、いつもとかわりなく動くことが出来るのだろう.両親はもうさなぎになってしまったというのに

背負ったリュックのなかで、水の揺れる音がする.水道も、やがて止まるかもしれないと思ったから.食料も数日分用意してある

住宅地の、ゆるやかな坂の上にある先生の部屋の前についた.赤褐色のタイルが貼られたマンションの外壁は葛や蔦に覆われ、葛の蔓は互いに巻きあうように空に向かって立ち上っている

どこかで小型犬の甲高い鳴き声がする
どのように小さな犬であっても、さなぎの状態の命にとっては危険だった.軽い衝撃でも、液状になって流動している変態中のさなぎにとっては致命的であることを少年は知っていたのだ

先生と、その恋人の少女を変身がおわるまで守ってやるつもりで少年はここまで来ている
マンションのドアはひらいていた


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テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/02/02(土) 08:13:17|
  2. ダークファンタジー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

キタコレ(・∀・)イイ!

これで稼いでソープ行ってる俺はマジ勝ち組(笑)
http://go.2ch2.net/u/NpUvLf?2elpcuw
  1. URL |
  2. 2008/02/06(水) 11:07:11 |
  3. 774 #Xn22Lr7c
  4. [ 編集]

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